薬学的介入例

ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入 (その3)

ペメトレキセド投与後に発疹が発現する患者さんがいます。医薬品添付文書には非小細胞肺癌に対する国内第II相試験における皮疹の発現率は、73.8%との記載があります。海外第Ⅲ相臨床試験:アリムタ単独投与のドセタキセル単独投与に対する非劣性の検...
薬学的介入例

抗がん剤投与後の倦怠感はステロイドの離脱症状?

抗がん剤治療中での悪心・嘔吐については、過去の記事の悪心嘔吐への対応(1)と対応(2)を是非、ご参照下さい。患者さんが悪心・嘔吐や食欲不振と共に倦怠感を訴えておられたら、もしかしたらそれは前投薬の中のステロイドの影響かもしません。
薬学的介入例

ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入 (その2 相互作用)

ペメトレキセド(商品名:アリムタ)を投与しているときに、注意すべき薬剤があります。それは非ステロイド性抗炎症剤でイブプロフェン等が該当します。ペメトレキセドの添付文書の相互作用の項目に、「非ステロイド性抗炎症剤を使用すると、ペメトレキセドの血中濃度が増加し、副作用が増強するおそれがあるので、併用療法を行う場合には、頻回に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。」とあります。
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薬学的介入例

ペメトレキセド関連レジメンに対する薬学的介入(その1)

ペメトレキセドは葉酸に分子構造が類似している葉酸代謝拮抗剤である。 プリンおよびピリミジンの合成に使用される3つの葉酸代謝酵素、チミジル酸合成酵素、ジヒドロ葉酸還元酵素 (DHFR)、グリシンアミドリボヌクレオチド・ホルミル基転移酵素 (GARFT) を同時に阻害することにより作用します。 副作用軽減のため,葉酸及びビタミンB12 の投与が必須です。 悪性胸膜中皮腫と非小細胞肺がんのうち非扁平上皮がんに対して適応があります。
薬学的介入例

マルチキナーゼ阻害薬による皮疹に対する介入

手足を実際に確認します。皮膚の状態はどうか、乾燥していないか、足の裏はどうか、角質があるか、足の裏を刺激する履物をはいているかどうか確認しました。健康サンダルを履かれる方がよくいますが、刺激により手足症候群を誘発する恐れがあるため、足を圧迫しない履物にしてもらいました。足白癬の疑いと厚い角質が見られたため皮膚科への受診を主治医へ依頼し、服用開始に備えていただきました。
ねんど工房「TAKUMI」

irAEの発現機序とステロイドの作用

免疫チェックポイント阻害薬によりヘルパーT細胞(CD4+)が活性化され、細胞障害性T細胞(CD8+)となり、がん細胞を攻撃する。これが抗がん作用です。また共通抗原をもつ正常細胞に作用すると同じように作用し、白斑が発現するとされております。どちらも細胞性免疫による作用で、メラノーマにおいて白斑の発生と効果に関係性されているのはこういった機序によるものとされております。IL-6、TNF-αなどサイトカインが産生されることによる炎症により重度の皮膚障害や大腸炎を起こし、自己抗体が関与して甲状腺機能障害や重症筋無力症、1型糖尿病の発現に関連するとされています。IL-6、TNF-αなどサイトカインによるirAEにはトシリズマブやインフリキシマブの効果が期待できることがあります。
作用機序

抗CTLA-4抗体の作用機序を理解しよう

イピリムマブは細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)に対する抗体であり、CTLA-4とそのリガンドである抗原提示細胞上のB7.1(CD80)及びB7.2(CD86)分子との結合を阻害することにより、活性化T細胞における抑制的調節を遮断し、腫瘍抗原特異的なT細胞の増殖、活性化及び細胞傷害活性の増強により腫瘍増殖を抑制します。
作用機序

抗PD-L1抗体の作用機序を理解しよう

抗PD-L1抗体のアテゾリズマブはどうかというと、T細胞でなく、がん細胞のPD-L1と結合することで、T細胞を再活性化します。さらにプライミング相にて、抗原提示細胞からT細胞を活性化する際にPD-L1というのは負の調節作用をもっています。ここにも作用することで、T細胞の活性化が促進されることになるとされております。
ねんど工房「TAKUMI」

nab-パクリタキセル(アブラキサン:商品名)の作用機序

nab-パクリタキセル(アブラキサン:商品名)の有効成分であるパクリタキセルは、微小管蛋白重合を促進することにより微小管の安定化・過剰形成を引き起こし、紡錘体の機能を障害することにより、がん細胞の細胞分裂を阻害して抗腫瘍活性を発揮します。
作用機序

ロンサーフ®(トリフルリジン/チピラシル)の服薬指導ポイント

ロンサーフの作用機序については、過去の記事をご参照下さい。 用法・用量、休薬期間をしっかり理解することが大切 服薬指導はメーカー提供のパンフレットを用いて行います。大切なのは、1回に服用する量と用法です。用法が独特です...
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