大腸癌

FOLFIRI 療法

未治療の進行大腸がん患者を対象としたPhaseⅢの試験です。FOLFIRI→FOLFOX6(n=109)とFOLFOX6→FOLFIRI(n=111)を比較しています。奏功率;1次治療;CR(2.8%)+PR(53.2%);56%(vsCR(4.5%)+PR(48.6%);53.2%;)  PFS;1次治療;8.5ヶ月(vs8.0ヶ月;FOLFOX6,P=0.26),      2次治療;4.2ヶ月(vs2.5ヶ月;FOLFIRI,P=0.003)  2ndPFS;FOLFIRI→FOLFOX6:14.2ヶ月(vs10.9ヶ月;FOLFOX6→FOLFIRI,P=0.64)  OS;FOLFIRI→FOLFOX6:21.5ヶ月(vs20.6ヶ月;FOLFOX6→FOLFIRI,P=0.99)
実際にやってみた!シリーズ

皮膚障害対策 泡で顔と体を洗ってみました

抗EGFR阻害薬、チロシンキナーゼ阻害薬、マルチキナーゼ阻害薬などの副作用に皮膚障害があります。皮膚症状が発現と治療効果に関連性があるとの報告がありますが、症状が重症化すると一時中止となり、期待する効果が得られないことになりますので、日頃からスキンケアや、症状に応じた薬で早期に適切な対処をすることが大切です。皮膚を傷つけずに顔や体を洗う方法として、石けんをよく泡立てて洗う方法が推奨されています。患者さんにスキンケアの実際についてパンフレットを用いて説明していますが、実際にそれをやってみました。
押さえておきたい基本的知識

抗がん剤とサプリメント・嗜好品との相互作用

がん患者さんへ服薬指導をしているときに健康食品やサプリメントを服用していいか、尋ねられることがあるかと思います。少し前の文献にですが、がん患者の44.6%が、がんの進行抑制や治療などの目的で、健康食品やサプリメントなどの補完代替医療を行っ...
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押さえておきたい基本的知識

PSが不良の患者さんへの化学療法は?

化学療法の予後因子として、ほとんど全てといってもいいくらい全身状態があげられます。全身状態の評価は performance status(PS)が通常用いられます。身の回りのことが自分でできず、日中の50%以上就床している PS 3 の状態は、基本的に化学療法の適応になりません。
押さえておきたい基本的知識

肥満の患者さんの抗がん剤の投与量はどうする?

肥満はがんのリスク要因として特定されています。body mass index(BMI)が高くなるにつれてがんの発症リスクが高くなり、予後も不良となると言われています。肥満であることにより高血圧、糖尿病、脂質代謝異常、高尿酸血症を将来合併する又は合併していることがあり、これらが今後の治療に影響するかもしれないことを念頭においておく必要があると考えます。ASCO(米国臨床腫瘍学会から肥満患者への抗がん剤投与のガイドラインが2012年に発表されており、これには、抗がん剤の投与量は、肥満の程度にかかわらず実体重を用いることが推奨されています。
胃がん

胃癌の三次化学療法 ニボルマブ

ATTRACTION-2試験をご紹介します。少なくも2つ以上の標準化学療法が不応または不耐の切除不能進行・再発胃癌および食道胃接合部腺癌を対象とした多施設共同(日本・韓国・台湾の3ヵ国で実施)プラセボ対照二重盲検無作為化第III相試験です。3rdライン治療になりますので適格症例493例がニボルマブ群とプラセボ群に2:1の割合で無作為化された、プラセボ対象試験になります。
胃がん

胃癌の二次化学療法 ラムシルマブ+nabパクリタキセル療法

切除不能進行・再発の胃癌患者の二次化学療法として、nab-パクリタキセル+ラムシルマブ療法の有効性と安全性を検証する国内多施設共同第II相試験によって条件付きの推奨ということでガイドラインに記載があります。(投与期間中央値は5.6ヵ月(範囲0.5-10.2ヵ月)、治療サイクル中央値は6サイクル(範囲1-11サイクル))
胃がん

胃癌の二次化学療法 ラムシルマブ+wパクリタキセル療法

胃癌治療ガイドライン(第5版)には、一次化学療法、二次化学療法、三次化学療法で推奨されるレジメンの記載があります。切除不能・進行再発の胃癌の二次化学療法として、ラムシルマブ+weeklyパクリタキセル療法が推奨されています(グレードA)
押さえておきたい基本的知識

がん患者さんのブログより思うこと(2)

前回の記事でがん患者さんの治療に関する体験談や思いなどが閲覧できるサイトをご紹介しました。その中で、私たち薬剤師も知らなかっこと、実はこういうことに悩んでいるんだということを、私が気になった内容をお伝えしたいと思います。
押さえておきたい基本的知識

がん患者さんのブログより思うこと(1)

がん患者さんが書かれているブログがあるのを皆さんご存じでしょうか。例えば「がん患者 ブログ」や「がん治療 体験談」で検索すると、沢山のがん治療を経験された方、現在治療中の患者さんのがん治療状況や自分の気持ちを表わされたりしています。自分が体験したがん治療について記録したい、この後同じ治療を受ける誰かに伝えて、役立てて欲しいという思いなどから、個人ブログやがん治療をサポートするサイトへ体験談を投稿されるケースが多くみられます。
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