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B-mab+CAPOX(XELOX)療法

切除不能・進行再発の化学療法

切除不能・進行再発の大腸がんの全身化学療法の一つ、CAPOX(XELOX)療法に血管新生阻害薬のベバシズマブを併用したレジメンです。

ベバシズマブを併用することにより期待される効果として、無増悪生存期間や生存期間の延長が期待されます。一方、ベバシズマブ特有の副作用に注意が必要です。特徴的な副作用として、高血圧(血管拡張作用を有するNO産生を抑制することによる) 、蛋白尿(糸球体毛細血管の修復が滞り、フィルター機能の低下による)、創傷治癒遅延(血管新生の阻害による) 、出血(血管内皮細胞の修復機能の抑制によるか)、血栓(血管内皮細胞の修復機能の抑制、血小板凝集作用、血管平滑筋細胞の増殖抑制などによるか)、消化管穿孔(腹腔内の炎症とVEGF阻害に伴う創傷治癒遅延による)などがあり、これらの副作用によりベバシズマブを中止することになると、上乗せ効果がなくなりますので、副作用のコントロールが重要です。

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