- 大腸がん治療で使用される薬剤
切除ができない進行期、再発時の大腸がんの治療アルゴリスムです。日本の大腸癌診療ガイドライン2019年度版になります。
治療開始から4~5thラインまでアルゴリズムの記載があり、がんが増悪するまでそれぞれの治療をできるかぎり継続します。副作用により投与量を減量したり、一部の薬剤を中断したりすることもあります。副作用で治療が継続できなくなると、その後の治療の選択肢が少なくなりますので、副作用のコントロールが非常に大切です。薬剤師の腕の見せどころですね。
大腸がんの化学療法は5-FUから始まり、有効な薬剤が次々と登場しました。イリノテカンやオキサリプラチンが新規抗がん剤と言われていた頃が懐かしいです。今は、分子標的治療薬やLate Lineで使用される内服薬、そして免疫チェックポイント阻害薬が使用可能となり、僅かずつではありますが、その積み重ねにより、診断されてからの全生存期間は約30ヶ月間まで延長しました。
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