非小細胞肺癌のⅣ期であると確定診断された後の薬物療法は、どのように選択されるのでしょうか。
まず遺伝子検査を行い、がん細胞増殖にかかわる6つの遺伝子変異の有無を調べます。6つの遺伝子とはEGFR、ALK、ROS1、BRAF、NTRK、METです。これらの遺伝子はドライバー遺伝子といって、がん遺伝子・がん抑制遺伝子といった、がんの発生・進展において直接的に重要な役割を果たす遺伝子のことをいい非小細胞肺癌の治療選択時に必ず測定します。
変異が見つかった場合、それぞれの遺伝子を標的にした分子標的薬を使います。
これら遺伝子検査に加え、免疫チェックポイント阻害薬の使用可否を判断するためにPD-L1検査を行います。これらの遺伝子について詳しく紹介していたサイトがありましたので、こちらを見ていただければと思います。
これらの検査に基づく治療選択を簡単にまとめてみました。
詳細については肺癌診療ガイドライン 2020年版 ver.1.1をご参照下さい。
次回以降は実際のレジメンについて紹介していきたいと思います。
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